少子高齢化ワークショップを開催

3月2日に龍谷大学の大山昌子先生をお迎えして「少子化・高齢化ワークショップ」が行われました。
大山先生は「地域別所得分配、健康と幸福度」という題目で大阪大学の大竹文雄先生と共同で行った研究の結果を発表されました。
当研究は、日本において所得分配がどのように人々の健康や幸福度に影響を与え、政府の再分配政策によって所得分配がどのように変化してきたかを分析した実証研究です。
両先生は主観的健康度や通院に関するデータ、及び日本の様々な所得分配の指標を用いて推定を行い、その結果、所得分配の不平等度は健康にあまり影響を与えていない、もし影響があるとすれば、健康を高める方向だという結論に至ったそうです。また、幸福度に関しては、分配の不平等さが高まると幸福度が高くなるという結果を得ました。
これらの結果を受けて、ワークショップの参加者は活発な意見交換を行い、データについて確認する方がよいということが指摘され、政府政策を所得分配について改善する必要があるということで合意しました。