川口先生編書の本が『日経』に取り上げられた

本プロジェクトの研究分担者である川口大司先生編書の本が『日経』の読書に関するセクションの中で取り上げられた。

「受け入れ拡大で日本はどう変わる外国人労働者を多面的に考察」と題された記事で著者は、来年度から実施される予定の、外国人労働者の受け入れを拡大する新制度がもたらす経済的・社会的影響の多面的評価を促す。その中で著者は、重要な参考書として、外国人労働者や移民による受け入れ社会へのインパクトを分析する三冊の本に焦点を当てるが、そのうちの一冊は川口先生の『日本の労働市場』である(2017年11月、有斐閣)。当該書籍は労働市場を概説する書で、外国人労働者に関する章も含まれている。外国人労働者による影響の実証的研究を唱道する『日経』の記者は、現時点では大半の政府統計に外国人労働者を識別できる調査項目がないという川口先生の指摘を強調する。著者は、川口先生のような外国人労働者を多面的に捉えた研究や著作が地に足の付いた議論の土台になり、鎖国と開国という極論に対する歯止めにもなると、記事を締めくくっている.(日刊、1月26日、27面)