市村先生による発表

7月3日に本プロジェクトの市村英彦教授は神戸市で、兵庫県の自治体メンバーや研究者を対象に「『くらしと健康の調査』及び『仕事と家族の調査』などのミクロデータを用いた政策立案、設計制度及び政策評価の可能性について」をテーマに発表しました。
神戸市で行われた会議及び当該発表の目標は「くらしと健康に関する調査」(JSTAR)と「仕事と家族に関する全国調査」(NSWF)を通じて得られた結果を県レベルの政策立案に生かす可能性を探ることでしたが、そのような取り組みは日本では初めてです。
市村先生は、日本では高齢化が著しく進んでいるにも関わらず、医療費支出が比較的に低く、高齢者の労働力参加率が高いことを指摘した上で、世代移転勘定やミクロデータを用いた実証分析、モデリングなどの方法論的限界を取り上げ、教育から社会保障まで、幅広い分野での政策立案・評価に活用されたミクロデータの事例を多く紹介しました。