小川先生による研修

8月半ば本プロジェクトの小川直弘特任教授は、マレーシア クアラルンプールで開催された老年学・老年医学に関する研修プログラムに参加しました。この研修はマレーシアプートラ大学と国連国際老化研究所マルタ及び国連人口基金が共催したプログラムです。
プログラムの一環として小川先生は、「高齢化社会における経済成長」、「高年齢労働者と高齢化する労働力」、及び「国民移転勘定-人口高齢化と世代の経済学」をテーマに、三つの発表をしました。
最初の発表においては、日本をはじめとするアジア諸国の事例を挙げながら、時系列データに基づいて経済成長の推進の観点から第一次と第二次人口の配当(人口ボーナス)の効果や可能性について論じました。
二つ目の発表では、日本・韓国・タイ・中国・台湾を事例に、高年齢労働者の労働参加が人口高齢化による経済的・社会的負担をどの程度軽減できるかを分析しました。
三つ目の発表は人口高齢化が東及び東南アジアにもたらす私的・公的移転の役割変化を明らかにしたものです。